非公開求人により、
転職希望者はどんなメリットを受けるのでしょうか?
非公開求人とは何でしょうか?
企業が求人する場合、社員募集の広告を出します。自社のホームページに募集記事を書くこともあります。
これらは、どの会社も最初に思いつく方法です。
ところが、それをすると少々マズイこともあるのです。
公開求人にすると、コストがかかりすぎる
人気業種の場合など応募が殺到します。担当者はそれに対応しなければなりません。
まず書類審査です。一つ一つ丁寧に検討しなければなりません。
時間がいくらあっても足りません。
さらに面接になれば場所の設定、面接官の手配、1人1人の質問事項のチェック、面接後の採用審査等々、 人も時間も必要です。これらのコストは全て会社の出費です。
会社としては「お金を払うから、誰かやってくれないかな」となります。そこで手を挙げたのが転職エージェントです。
そこで、企業は「非公開求人」を考えました。
新しい企画を考えているけれども、ライバル会社に気付かれたくない。
ITとかゲーム会社などがそういう希望を持っていることが多いです。
「秘密裏に、そっと優秀なメンバーを集めたい」
そんな時、会社名を伏せて募集する方法はないかと考えます。
それが非公開求人です。
そこで転職エージェントに依頼するのです。
転職希望者にとって、非公開求人の旨味は?
求人内容が魅力的!
求人企業が「応募者が殺到するだろうから そちらの方で優秀な人材を選んで紹介してくれ」と転職エージェントに依頼してきます。
つまり、非公開求人にしているところは、応募者が殺到するくらい魅力的条件であり、会社なのです。
実力のある転職希望者にとって これほど嬉しいものはありません。
給料良し。待遇良し。やる気のある仲間あり。活き活きして仕事ができる。しかも転職エージェントが選び抜いたエリート集団と一緒に。
これは嬉しいですよ。
実は、転職エージェントの保有する求人数の8割は、非公開求人なのです
転職希望者にとって「求人広告なんて見てられねーよ」となるのも当然!
誰だって、「割の良い非公開求人があるところに、登録しよう」となるでしょう。
応募会社の書類選考がない
転職エージェントの紹介があれば書類選考がありません。転職エージェントの方で「この人なら大丈夫ですよ」という折り紙をつけて企業に紹介するからです。
だから企業は早く内定を出してきます。
この点では
「転職希望者にとって転職が早く決まる」
という大きなメリットもあります。
転職活動は、短期決戦です。
ただ本人に実力がなければ、転職エージェントは素晴らしい非公開求人を教えてくれません。
この種の求人は、転職エージェントの方から「実はこういう求人もあるんですよ」と教えてくれるようになっています。
実力がなければ教えてくれません。
逆に言うと、実力があれば特別扱いしてくれるということです。
なお、実力を示す最も手っ取り早い方法は、「資格取得」です。
「私はそのことについてはスキルがあります」と100回言うより、「資格証書」をひと目見せる方がよほど信用されます。面接官の気持ちを考えると、十分に納得いくと思います。
人気企業、大手企業が多い
公開にしたら募集が殺到するから非公開にしたわけです。
言い換えると「非公開求人の会社は優良企業が多い」ということなのです
非公開求人のデメリットは?
担当アドバイザーからの紹介が必要。つまり自分で勝手に選べないのです。
でも実力があれば良い紹介がドンときます。
要するに実力次第です。
「できる仕事の幅を増やしたい」とか「未経験の仕事にチャレンジしたい」という人には適していません。
企業が転職者に求めているのは即戦力ですから
非公開求人には、どのようにしたら出会えるのか
転職エージェントに登録すれば、あなたの実力に応じた非公開求人を紹介してくれます。
優良求人であればあるほど、転職エージェント内でのライバル競争に勝ち抜かればなりません。
一方、実力だけではうまくいかないのも人間の世界です。
担当者との相性・運の面もあります。
どうしても相性が合わない場合、担当者に変わってもらうこともできます。
少し裏の面の話もしましょう
非公開求人は、「企業が秘密裏にリストラする手段」としても使われています。
リストラしながら一方で堂々と新社員を募集していると、社員から相当の反発を食らいます。
そこで公開募集はやめて、そっと求人募集をかけるのです。
転職希望者にも、必要な事以外は教えません
非公開求人を紹介した転職エージェントは、転職希望者にも、必要なこと以外は教えません。
そのため、転職希望者は、他の会社との比較ができません。
転職希望者は、「じゃあ、紹介されたその会社に決めようか」となります。転職が早く決着します。
転職エージェントは早く企業からの報酬を得られます。
ノルマに追われてる担当者の場合、「多少問題ありかな」と思っても、早く決着つけたいがために、会社に押し込みたくなります。〈ここは、少し用心しないといけないところです〉
非公開にする必要のないものまで非公開にしている可能性があります
「ここだけの話ですが」といって、「あなただけ!」の特別感を出そうというわけです。
大したことのないハードルの低い求人でも、非公開にして「あなただけですよ」感を出そうというのです。
調べてみたら「転職サイトにも公開されていた」ということもあります。
まぁ、ぶっちゃけ、一般公開されている求人には上位職とか優良求人はほとんどありませんね
魅力的な求人は非公開求人の中にこそ存在します。
転職エージェントは、本質的にクライアント企業の方を向いています
転職エージェントは、基本的にクライアント企業の方を向いています。
お金をくれるのは企業だからです。
転職エージェントが転職希望者に、色々と知恵をつけたりアドバイスをしてくれるのも、早く転職を成功させ報酬が欲しいからです。
しかしそれはそれでいいのです。登録無料なのですから。
転職エージェントはボランティアではありません。
お金をくれない人にせっせと奉仕したりはしません。
転職希望者と転職エージェントは、とりあえず利害が一致しています。
だから
転職希望者は担当アドバイザーと手を結んで、転職を成功させるのに全力を尽くしましょう
在職中の会社に、転職活動を識られたくないんだけど・・・
転職エージェントは「以前の会社や在職中の会社に、問い合わせをする」ということはしません。
その点は、安心して登録して下さい。