看護師の人間関係・・・攻略の仕方
女生が多い看護師の職場では、人間関係に悩む方がたくさんいます。
特に新人時代や異動してからの新しい環境では日々の業務に慣れることに精一杯です。できる限り人間関係でのストレスは減らしたいですよね。
人間関係に悩んでいるなら、その解決には、
- 自分自身を変える
- 職場を変える
の2択です。
どこにでも合わない人・嫌な人はいるでしょう。
少し自分の言動や考え方を意識だけで、もっと楽に職場で過ごせるようになります。
相手が悪い・だから相手が変わるべきだ。
そんなことをいっても、相手は変わりません。
そこは、こちらが大人になって、上手くあしらうしかないのですよ。
上手くあしらう方法のひとつが、自分の態度を変えることです。
心の底から変わる必要はありません。
職場だけで「役者になれ!」ということです。
看護師の人間関係に悩んだらまずやる事
看護師の人間関係に悩んでいるということは、「苦手な人がいる」ということですよね。
もしかすると無意識のうちに必要以上に、その人を避けてしまっているかもしれません。
苦手な人に話しかけるのは勇気がいりますが、日頃から次に3つを実行してみて下さい。
相当効果があります。
- あいさつ
- 報告・連絡・相談
- 味方を増やす
あいさつ
挨拶は相手が自分の存在を認識してくれる為のコミュニケーションの第一歩です。
微笑みを浮かべながら、元気よく挨拶しましょう。
挨拶は社会人としての基本中の基本ですよね。
とても小さい事ですが、毎日の積み重ねによって今後の人間関係は大きく変わってきます。
3ヶ月もしないうちに少し変化が出てきますよ。
たった一言、ただ毎日話しかけるだけで悩みが減るとしたらやらない手はないです。
とは言っても出勤するのが憂鬱であったり、怖い先輩の顔を見たら話しかけるのが億劫になってしまうこともありますよね。
挨拶をしても無視されるならしなくてもいいんじゃないかな、と思う事もあると思います。
でも、挨拶をされて不快に感じる人はほとんどいません。無視されたとしても、構いません。
だって、相手の心の中には、「あ~、せっかく好意的に接してくれたのに、私は無視しちゃった。チョット申し訳ないなぁ」という気持ちが湧いてきます。ほんの少しですけどね。それでも積み重なると大きな力になるのですよ。
せっかく挨拶をしても相手に届いていなければ意味がないので、はっきり聞こえるように話しかけるのがポイントです。
「聞こえるように言わないと相手のイライラを増やすだけ」というのも、チョット注意しておきましょうね。
報告・連絡・相談・・・ほう・れん・そう
チームで働いている看護師の仕事では、
ホウレンソウ「報告・連絡・相談」が重要です。
苦手な人に話しかけたくない気持ちはすごく分かります。
しかし、適切なタイミングでしっかり伝えないと「聞いてない・言われてない・今さら言われても」などど強く言われ、
- 仕事遅い
- 要領悪い
- 抜けが多い
というレッテルを貼られてしまいます。
また、重大な事故の背後には、「連絡がしっかりなされてなかった」ということが非常に多いです。
なんでも報告したり相談しすぎる必要はありませんが、あまり萎縮しすぎない態度で接した方がよさそうです。
意識して、味方を作ろう
苦手な人への関わり方も大切ですが、自分の味方となってくれそうな人を探す事も必要です。
看護師だけでなく、師長や主任を含めた上司や違う職種である医師や助手さんなど、できる限りいろいろな人に話しかけて相手を知りましょう。
自分自身が心を開けば相手も話しかけやすくなります。協力や相談に乗ってくれる人も増えます。
1人でこなせない業務もあります。
そういうとき、味方を増やせば自分の業務効率もアップします。
人間関係を破壊するモンスターが、必ずいます。
常に監視している
手技や業務をいつも監視していて、プレッシャーを与えたり横から口を挟んでくる看護師がいます。だいたいベテランや世話好きのナースです。新人のときによく遭遇する。
対処法
逃げたらもっと追いかけてきます。犬と同じです〈笑)
こちらから追いかけて一緒に手技や確認をしてもらいましょう。
積極的に学ぶ姿勢を見せれば自分の看護技術の向上に活かすことができます。
わからないから全部教えてくださいと投げてしまうのではなく、
- 事前に学習した上で不安だから見ててください
- 時間がかかってしまうんですけどコツは何ですか?
などとコミュニケーションを取っていく事がベストです。
本当は、非常の感謝するべき先輩なのです。
気分屋さん
笑ったり泣いたり怒ったり気分の変化が激しく、態度もコロコロ変わって周りを振り回す看護師。
仕事だけでなく、全てにおいて気分屋です。
対処法
ストレスの多い職場なので単純に浮き沈みが激しい人が自分の感情を外に出しているだけです。
ほっときましょう。
大体顔に出ているので原因がわからず機嫌が悪そうなら、関わらないのが1番です。
素早く距離をとることですね。
力のある先輩が気分屋だと、結構大変です。
爆風を食らわないために、早めに察知するようにしましょう。
もし仕事内容が多くてイライラしているようであれば、できる範囲で業務を手伝ったりしましょう。
落ち込んでいる様子なら体調を尋ねるのもひとつの方法です。ただ、距離感を忘れないように。
小言をグチグチ
失敗すると永遠にダメ出し、何かあると嫌味を言い続けるタイプ。
みんなのことが気になって気になって仕方がないんです。
対処法
聞き流します。
嫌味やダメ出しを全て真に受けていては精神的にやられます。
言われてる最中はしっかり頭を下げておきましょう。
そうすれば、小言は頭の上を飛び越えていきます。
自分の失敗で注意されたときは言い訳をせず自分に重要な要点だけを聞き入れるようにして、今後同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
忙しいから話しかけるな!
「忙しいオーラ」全開で、自分の業務以外は眼中になし。
忙しいと物音をわざと立ててアピールする傾向あり。
「自分は忙しいのだ」と気がついて欲しいんだろうね。
対処法
自分のペースを乱されたくない、または余裕がない看護師によく見られます。
断られることが多いので忙しそうなら基本的に話しかけません。
どうしてもその人に話しかけないといけないなら事前に何時頃に時間を取って欲しいと伝えましょう。
緊急の場合は、内容や要件を手短に話してどうして欲しいかまで伝えると問題なく事が進みます。
八方美人
医師や上司には笑顔満点で接するのに、後輩や新人を冷たくあしらう。
対処法
このタイプの人は上司からはあまり悪く思われていなません。
だから、なかなかやっかいなのです。
敵に回さないように、その人の意見に同調しないように、しましょう。
誰かの陰口を言っていたとしても「そうですね」なんて言ってはいけません。
とりあえず「聞かなかったふり」をしましょうね。
上の立場の人とうまくやっていくのも1つのスキルです。
「○○Drはいつも忙しそうで話しかけれないんですけど、どうやって捕まえているんですか?」とコミュニケーションの方法を探ると意外と答えてくれたりします。
そんなに言わなくても・・・
コメントが常に激辛!
言われた人の気持ちを考えずに、思ったことや言いたい事をストレートにぶつけてきます。
自分の為を思って言ってくれている場合でも、結構傷つきます。
対処法
自分が何度も同じ失敗をして、きつく言われるなら自分のことを思って注意してくれているので自分の言動を見直しましょう。
「何度も言われないとできない人」と思われてるのかも知れません。
感情的なタイプは、カンにさわるけど、相手にしないことです。言い返すと、相手は喜びます。
はっきり表現しない人にイライラを覚える傾向があります。
自分の考えや意見を伝える時ははっきり伝えましょう。
無責任
間違っていても自分のミスは認めない。
「人には厳しく、自分には甘い」というタイプです。
どこの職場にもいますねぇ。
対処法
無責任な人のせいで自分まで責められてしまうこともあります。
巻き添えを食らわないように、それとなく監視しておかねばなりません。
そうならない為に他の看護師がいる前で確認事項を聞いたりして証人をつくると無責任看護師は逃げられなくなります。
どうしてもその人に頼まなければならない時は、紙に書いて残して置いたり、タイマーをセットしておきます。
いくら先輩だったとしても間違っていることに気づいた場合ははっきり指摘しましょう。
指摘しなかったら、あなたも賛成したものと思われます。
看護師の人間関係を改善する4つの鉄則
キャラの強い看護師との人間関係を改善するには、前述したやるべき事に加え、以下の4つのマインドで関わると悩みが軽くなります。
- 割り切る
- 距離感を保つ
- 頼る
- ポジティブ
割り切る
仕事なのでいろいろな性格の人がいるのは当然なこと。
職場にいる時は仕事と割り切って、自分のキャラクターをつくりコミュニケーションをとりましょう。
仕事のストレスはプライベートで発散しうまくコントロールしたいですね。
距離感を保つ
いくら仲のいい友達や家族でも四六時中一緒にいたらトラブルの元にもなりますよね。
「ヤマアラシのジレンマ」です。
ある冬の寒い日、2匹のヤマアラシが暖を取ろうと身を寄せ合ったが、トゲだらけのためお互いの体を傷つけ合ってしまう。そのため離れてみるとまた寒くて耐えられない。何度も近づいたり離れたりしながら、お互い傷つけることなく暖を取れる適度な距離を見つけ出す、という話である。「近づきたいが近づき過ぎたくない」「離れたいが離れ過ぎたくない」という2種類のジレンマは、精神分析の分野での研究対象にもなっている。 |
適度な距離感があるからこそいい関係は長く続きます。
一人の人とだけ関係を深めるのではなく、たくさんの人と関わってチームワークに活かせるようにすることが大切です。
頼る
状況によっては相手に頼ってしまいましょう。
特に新人や後輩はできないのが当たり前。わからないことや判断できないこともたくさんあります。
頼れるときにはその状況を利用して今後の自分にプラスになるように働かせるのが自分の為です。
ポジティブ
何事もポジティブにとらえることで悩むことは格段に少なくなります。
色々言ってもらえるということは、自分の存在が相手に認識され気にされていると捉えることができます。
広い心をもって相手と接すれば、相手の言動の背景を考えることができ、自分が傷つくことも軽減できます。
とりあえず気にしなくていいんです。
人は人、自分は自分です。
看護師の人間関係はやっぱりつらい。耐えられない。
今まで自分なりにがんばったけど、現在の職場の人間関係には耐えられないという場合は思い切って職場を変えましょう。
場合によっては職場を変えた方が改善が早いですし、自分も新キャラとして生きていけます。
無理をして働き続けて身体や心のバランスを崩してしまい、看護師として働く事ができなくなったら元も子もないですね。
人間関係が悪い病院は基本的に上司・師長が業務や人事のマネジメントができていないから。
環境が改善される可能性は低く働いていても不満は溜まるばかりです。
同じ場所で耐え続けるメリットはありません 。
ましてや、上司の職務怠慢のため、あなたが体調を崩す必要なんて、さらさらありません。
転職エージェントを最大限利用しよう。
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