転職が怖い。漠然とした灰色の不安に包まれる。

漠然とした灰色の不安につつまれる

はじめに

転職したいと本気で思った時、誰もが不安になります。ぼんやりした大きく重苦しい不安です。

この不安が転職への第一歩を鈍らせています。

さらに漠然としているために、効果的な対策がとれないでいます。
その結果、見当違いが対策を立てて、見切り発車しています。このような人が非常に多いです。

そこでまず、不安の原因を分析することから始めましょう。

不安の原因

失敗したら無職になる。生活が危険にさらされる

希望レベルを下げれば無職にはならないでしょう。

しかし下手すると現在よりずっとレベルが下がるかもしれません。

それだけでなく、転職活動中の半年間は失業保険で繋ぐとしても、半年後を考えたらやはり転職に踏み出せないでしょう。半年間で転職できるとの保証は、どこにもないのですから。
その半年間の失業保険でさえ、今までの給料の半分しかもらえないのです。

これでは生活していけません。

こんな転職は「家族を巻き込んだイチかバチかの大バクチ」です。それはしたくないのです。

今の会社に退職を言い出せない

早期退社の場合は特に、退社を言い出しにくいです。
というのも、会社はあなたに実力をつけてもらおうと、あなたに多額の投資をしています。そして実力をつけたあなたから回収を図ろうとします。その時に退職されたのでは、会社はあなたへボランティアをしたことになります。

そのことをあなたは十分に分かっているので、なかなか言い出せないのです。

歌手の移籍問題をイメージしてもらうと分かりやすいです。
その歌手を売り出すために、4年・5年という長い年月と、何千万というお金を使って、売り出し工作をしてきました。そしてやっと名前が知られました。さあこれから稼いでもらおうという時に、その歌手が「他のプロダクションに移りたい」とか「独立したい」とか言い出したらどうでしょうか。育てた会社は怒りますよね。それと同じなんです。

上司に退職を申し出ると、上司は当然そういう理屈をあなたにぶつけてきます。
あなたは辛い立場に立たされます。
また今まで色々教えてくれた上司・先輩・仲間の愛情に、後足で砂をかける気持ちになります。

それは在職中に転職活動をしていると なおさらです。
先輩の熱心な教えを「俺はやめるんだけどね」と思いながら聴くわけです。やはり心苦しいですよね。

しかも在職中の転職活動は時間調整等でかなり厳しい活動になります。

そのあたりのことも、何となく予想できるため、不安になるのです。

転職活動で不採用が続くと、メンタルがやられてしまう

不採用になると、理由が何であれ、嫌な気持ちになります。
そこで「なぜ不採用になったのか」の分析を始めるのですが、「あそこで失敗した」と明確にわかることは少ないです。訳が分からないまま不採用になったとしか思えません。

こういう事が続くと手の打ちようがなく、どうしたらよいのか不安が膨らんできます。人格まで否定された気分になります。
最悪なのが書類審査、第一次面接、第二次面接を通過してきて、最終面接で落とされた時です。今までの努力がすべて無駄になり、膨らんでいた気体が一瞬で潰されるのです。ショックは大きいです。

そういう苦渋を味わうことは、転職する前から予想されることです。その苦渋を味わう恐れがあるので、自分から飛び込むのには相当の勇気が必要なのです。
なかなか一歩踏み出せられ原因の一つが、これです。

新しい仕事になれるか不安だ

途中採用されるのは、即戦力を期待されるからです。
自分の実力に自信を持っていても、「果たして本当に通用するのか」という一抹の不安が残ります。

人間関係をうまくやっていけるか

転職する大きな原因の一つが、人間関係です。
「今度の会社でも人間関係がうまくいかなかったらどうしよう」っていう不安が生じます。
人間関係については決まった解決方法がありません。

給与が下がらないか

転職した最初のうちは、給与が下がることがあります。
通常の場合、その後は早いペースで上昇します。

しかしそういうことが分かっていても、やはり前より低い給料となるとショックを感じます。

特に「この1年内にある程度のお金が必要だ」という事情があれば、最初の低くなった給与はかなり厳しく感じられます

まとめ

転職しようか迷っている時も、転職活動中も、そして転職してからも、これらの転職についての不安がつきまといます。

暗闇の中で、むやみに手を振り回しているのと同じです。

まず不安の原因を明確にしましょう。
すべてはそこから始まります。
必ず言語化し、紙に書きながら原因究明してください。