看護師1年目でも転職は十分にできる! 職場選びのポイントは?
看護師1年目でも転職は可能です。
ただ、
「今、転職するのが本当に自分のためになるのか」
「職場選び方は、間違っていないか」
十分に考えて下さい。
決して一時的な気分で決定してはいけません。
もしも職場選びに失敗してしまうと、また辛い状況に陥ってしまいます。
以下の4つのポイントに気をつけて、転職先を探してみてください。
- 未経験者歓迎や第二新卒の求人から探す
- 1年目でも働きやすい施設を選ぶ
- 教育体制が整っている施設を選ぶ
- 待遇が平均よりも悪すぎない求人を選ぶ
今の職場にいるのが辛くても、焦らずによく考えて、転職先を選んで下さい。
気持ちだけで転職先を決めるのは失敗の元です。
それぞれのポイントについて、順番に見ていきましょう。
求人欄に、「未経験者歓迎」や「第二新卒」の言葉があるか
職場を移る際は、未経験者歓迎や第二新卒の求人から探しましょう。
第二新卒とは、学校を卒業してから3年以内の人を指します。
未経験者歓迎や第二新卒の求人を出しているところなら、まだ仕事に慣れていない段階の看護師も採用されやすいです。
なお、第二新卒者に求められているのは、「やる気」と「ポテンシャル」です。「即戦力」は求められていません。
面接の時には、そのあたりのことを意識して回答すればうまくいきます。
逆に、「経験者優遇」などと書かれている求人は、看護師1年目では採用されにくいでしょう。仮に採用されても、その後「即戦力」としての仕事を求められるため、かなりキツいことになります。
看護師1年目で転職をするなら、求人の要件を確認しておきましょう。
1年目でも働きやすい職場:環境を選ぶ
1年目でも働きやすい職場・環境を選ぶのもポイントです。
例えば、看護師の年齢に偏りがなく、指導体制が良い職場は働きやすい人が多いでしょう。
1年目の看護師は、看護師としてベテランではありません。まだまだ学ばねばならないことがたくさんあります。
その時、指導体制が整っているところなら、仕事がしやすいです。それだけでなく、自分のスキルアップにもなります。
また、若い人は力仕事を任せやすいなど、年代によって得意な業務が変わります。
看護師の年齢のバランスが良い職場なら、無理のない業務の割り振りをしてもらいやすいです。
一方で、みんなで協力することが少ない職場や、看護スキルが高めにくい職場は、看護師1年目なら避けた方が良いでしょう。
例えば、訪問看護は1人での業務が多く、指導を受けにくいです。
他にも、リハビリ系施設は看護スキルが身に付きにくいので、1年目から働くと看護師としての経験が積みにくくなります。
そう考えると、小さな個人病院より、大病院の方が良いです。
教育体制が整っている病院を選ぶ
看護師1年目なら、教育体制が整っている病院を選ぶことが大切です。
職場によっては、目の前の業務をとにかくこなさなければ間に合わず、先輩が後輩に落ち着いて指導できないこともあります。
しかし、看護師1年目は、本来であれば、丁寧に基礎から仕事を学ぶ時期です。
学習会があったり、レポート提出があったりして大変でしょうが、やはり看護師としてどこへ行っても通じる実力をつけねばなりません。そのためには絶対に必要なプロセスです。
看護師の仕事は、「職人の仕事」とよく似ています。プロの職人になるには厳しい修行が必要です。
同様に本当のプロの看護師になるには、厳しい職場訓練が必要です。
ある意味、給料をもらいながら実務訓練させてもらっているので、有難いことです。
今後のキャリア形成のためにも、教育体制が整っている職場を探してみてください。
具体的には、直属の先輩看護師があなたの教育を担当してくれるプリセプター制度がある職場を選ぶのが良いでしょう。
「平均よりも悪すぎる待遇」の所は避けましょう。
最後のポイントは、待遇が平均よりも悪すぎない求人を選ぶというものです。
看護師1年目から待遇を気にしても良いのか不安になるかもしれません。
しかし待遇が悪すぎるとやる気もなくなります。これは仕方がないことです。
人間なら誰でもそうなります。普通の人間なら、使命感だけでは続けられません。
長く勤められる職場を見つけるためにも、待遇はチェックしておくべきです。
看護師1年目の待遇は、エリアにもよりますが目安は以下となります。
基本給 | 19.5万円〜20.5万円 |
給与総額 | 24万円〜27万円 |
年間休日 | 110日〜120日 |
給与総額は、通勤手当や夜勤手当なども含めた金額です。
自分が働く予定のエリアの求人をいくつか見て、だいたいどれくらいが平均的なのかを確認してみてください。
4.注意!今すぐに転職しない方が良い場合もある!
ここまで看護師1年目での転職について書いてきましたが、実は今すぐに転職しない方が良い場合もあります。
転職に適さないケースは、以下に当てはまる場合です。
- 将来的に本当に行きたい病院がある
- 時間が経てば今の環境に慣れそう
今後、働きたい場所がすでに決まっているなら、焦って今、別の職場に移るのは将来「損する」可能性が大きいです。
なぜなら、転職歴が多ければ、本命の施設の面接で不利になりやすいためです。
「採用してもすぐに辞めるのではないか」と、思われることが珍しくありません。
また、時間が経てば慣れそうなら、職場との相性が悪いわけではないので、焦らずにもう少し様子を見た方が良いでしょう。
3年の実務経験を終えて看護師としての基礎を学び終えれば、即戦力になるので転職先の選択肢はグンと増えます。
また、長く続けてからの転職なら、看護師仲間や面接担当者にネガティブな印象も持たれにくいです。
もしも「どうしても今すぐに辞めたい」というわけでなければ、まずは1年目を乗り切ることを目標にしてみましょう。
転職までの期間を乗り切るためのコツ
看護師1年目の段階では、転職までの期間を乗り切るためのコツがいくつかあります。
どのようなコツかというと、以下の通りです。
- 怒られることをおそれずに積極的に動く
- 自分から先輩に頼っていく
- メモをとって毎日復習する
- ミスについて深く考え込まない
看護師1年目は、常に勉強の連続です。
積極的に行動して、自ら業務に慣れるチャンスを作っていきましょう。
また、「わからなくてもおかしくない」と考えて、自分から先輩に質問していくことも大切です。
勉強したことをメモを取って毎日復習すれば、慣れる速度も上がります。
看護師に限らずどの仕事でも、
最初の1年目は、暗闇のジャングルを手探りで歩くようなものです。
三年間は 猪突猛進 を覚悟した方が良いです。
そのためにも、できれば教育体制のしっかりした「厳しめの総合病院」を選んだ方が良いです。
看護師は資格だけで食べていけるほどヤワな職業ではありません。
どれだけ仕事ができるか、周りの仲間はしっかり見ます。
一目置かれる存在になるには、最初の三年間が大事です。
できれば、腰を据えて頑張って欲しいところです。
そして、1年目の新人期間はある程度のミスは誰しも経験するものです。あまり考え込まず、必要以上に落ち込まずに、同じミスを繰り返さないよう転職すると決心したら・・・
転職すると決心したら・・・
転職すると決心したら、一年目であろうとなかろうと関係なく、全力で転職に取り組んで下さい。
転職を成功させようとすれば、看護師の資格を持っていても、厳しく難しいです。下手をすると、「転職しなかった方がよかった」「実質給料大幅ダウン!」なんて結果が待っています。
また、書類がそろわなかったり、「この病院を選んだ理由」などが上手く書けなかったりして、困り果てることになりかねません。中途半端な気持ちで転職活動をすると、長期化することにもなります。
こういう場合は、転職エージェントを活用するようにして下さい。
特に、一年目なら、社会のエグい面も知らないので、転職エージェントと相談の上、転職活動した方が安全です。
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