IT業界で女性が少ない現状と理由
IT業界は、実は女性が「活躍しやすい」業界なのです。
IT業界は、日進月歩の進化をし続けています。
実際には「日進月歩」なんてものではありません。猛烈な勢いで、しかも加速度的に、進化しています。
大きな原因のひとつに、「スマホの登場」があります。
そんなIT業界は、一般に、「男性が多く活躍している業界」のイメージが持たれています。
世間一般には、「女性にとって敷居が高い業界」と思われています。
しかし、働きやすさに着目すると、実は女性におすすめの業種なのです。
現在、IT業界は相当の「人手不足」です。 インターネット社会が猛烈な勢いで進化していることを考えると、今後プログラマーなどIT業界で活躍する人が ますます必要になること、間違いありません!
今まで何かというと男性より3割安く働かされていた女性にとって、知識や経験、スキルがあれば、男性と同じ、むしろ有利な働き方が出来ます。
この記事ではIT業界における女性の働き方について、現状や働くメリットなどについて紹介していきます。
その1 IT業界で働く女性の現状
世間一般に「IT業界で活躍する技術者 = 男性」というイメージが強いです。
実際、IT関連産業の女性比は約24%と全体の約4分の1程度に留まっています。
多くのIT企業がエンジニアの人手不足に悩まされています。
中でも女性エンジニアの数が著しく少ないのが現状です。
男性10人がいる現場なら女性は1~2人くらいの割合となっています。
ただ、IT業界といっても範囲が広く、全ての職種が同じ状況という訳ではありません。
例えばWEB系の職種は女性の数が多く、WEBデザイナーに関しては半数以上を女性が占めています。
ただ、ごりごりのプログラムを組む分野はまだまだ男性の方が圧倒的に多いです。
IT業界はまだまだ男性社会と言えますが、着実に女性比率は高まっています。新たな転職先としてITの仕事を選択する女性も少しづつですが、増えています。
元々人気の高かったWEBデザイナー以外にも、女性が多く活躍している職種は色々あり、具体例としてITコンサルタントやプロジェクトマネージャー、営業などの仕事が挙げられます。
いずれも丁寧な仕事振りやマルチタスクが得意な女性には向いている職種で、自分の努力次第でどんどんキャリアアップも望む事が出来ます。
その2 IT業界に女性が少ない理由?
理由1 従来からの「極端な文理分け」
昔から日本には文系と理系をはっきりと分ける教育制度が根付いています。「男性は理系、女性は文系」というやつです。
理系に進む女性が少なかったために「リケジョ」という言葉も誕生しました。
また理系の中にも様々な学科があり、比較的女性人気が高いのが生命や化学、建築などです。
逆に少ないのが電気、電子、機械、情報系です。
電気や電子、機械、情報系といった学科は卒業後の産業界の裾野が広く、採用人数も多いため、将来的にIT系で働こうと考える人は必然的に選ぶべき道となっています。
つまり大学進学時点で、IT業界に入る女性の数は限られてしまっているのです。
女性が敬遠する理由としては、「そもそもエンジニアは男性の仕事というイメージが強い」ところにあります。
女性が少ない業界なので入りにくいし、高校生の段階で理系の仕事の想像がしづらいなどがあります。
このあたりに、女性がIT業界に対して敬遠する原因がありそうです。
理由2 不規則な労働時間
現在、IT業界は人手不足で売り手市場です。この傾向は今後ますます著しくなるでしょう。
それは「働き口が増える」「年収が増える」など良いことがある反面、労働時間が長くなるという結果ももたらします。「表があれば裏もある」わけです。
プログラマーは、プロジェクトの終盤や、突発的なトラブルが起きた際には、残業続きになります。
このような集中的に過酷な労働が、女性エンジニアの少なさに影響しています。
妊娠し、子育てに入った母親がそれをするのは、およそ不可能に近いですから。
もし会社が本気で女性プログラマーを育てるつもりなら、その辺りの環境をしっかり整えることが必要です。
まあ、働いている方自身はあまり気にしないかもしれませんが、家族や恋人などから心配されて長く続けられず、結果として女性が少なくなっています。IT関係の仕事は、ハードで不規則な仕事、極度の集中が必要であり、ストレスで押しつぶされそうになる仕事なので、身体と心を壊す人がでても仕方がありません。
しかし企業にもよりますが、よほどの事がなければ女性は優先的に泊まりにならない程度に帰れるように配慮されることが多いです。
そのため、周囲の方にIT業界がどんな業界か理解して貰っている方は、IT業界で活躍している方が多いです。
理由3 キャリア形成に時間がかかる
プログラミング言語も基盤ハード構造も日々進化しています。一生勉強です。
若いうちに出産などで長期離職する人は余程自分で自己研鑽しないとキャリア形成には不利かもしれません。
会社がオンラインによる自宅学習環境を提供するなど、サポートが必要でしょうね。
理由4 炎上プロジェクトに入ると、本当にツラいよ!
IT業界で一番恐ろしいのは炎上プロジェクトにアサインされてしまうことです。
炎上プロジェクトとは、簡単に言うと「上手くいっていないプロジェクト」「お客さんが怒っているヤバい状況の案件」です。
大型コンピュータが出始めの頃は、こういうことは日常茶飯事に起こっていたようです。
さすがに、現在はかつてほど多くはありません。でも、ゼロではありません。
炎上プロジェクトに入ってしまうと、次のような恐ろしいことになります。
- 残業・休日出勤が当たり前
(睡眠不足で、ふらふらになります) - 終わりの見えない暗い雰囲気の職場
(希望がないのです。喋りたくなくなります〉 - お客さんからの怒号・クレーム
(ひたすら、ため息ばかり・・・) - 時間・休日問わずに会社携帯が鳴る
(携帯をパスタとともに、茹で上げようかとさえ思う)
もはや、こうなると女性だからツラいとかいう場合ではありません。
でも女性は体調の波があったり、家庭都合に合わせる必要があったりするのでいくら仕事でもこんなストレスが上乗せになるのは避けたいところです。
仕事選びをミスしなければ、実はITエンジニアは女性向けの仕事なんです。
理由5 ロールモデルの不足・・・「格好いい女性エンジニア」がいないかなぁ
テレビやドラマなどの影響を受けて、「あんな仕事に就きたい」と夢を膨らませる人は少なくありません。
行動や考え方の模範となる人物のことをロールモデルと言います。
サッカーでも、野球でも、格好いい選手が現れると、小学生や中学生は一気にそちらになびきます。
海上保安庁のドラマ「海猿」が放映されてた頃は、海上保安庁志望者がグンと増えたそうです。
海外ではスマートにカッコよく働くエンジニアがドラマや映画にもよく登場します。
日本ではエンジニアが活躍するドラマや映画自体が少ない上、若い女性エンジニアが活躍するドラマは皆無に等しいです。これでは女性エンジニアの人気は上がりません。女性エンジニアが仕事するイメージが掴みにくいです。
その仕事をしたいと思うには、その仕事をしている具体的なイメージを伴って、「憧れ」がないとダメなんです。
産業界も、「ITエンジニアが少ない」と騒ぐより、女性エンジニアが大活躍するドラマを作って、小学生・中学生の心を掴めば良いのですけどね。
政府だって、「プログラミング教育」をするのも大切ですが、もっとIT関連の「格好いい女性エンジニア」が登場するドラマを作れば良いのです。そうすれば、教えなくても、勝手に自分でプログラムを勉強し始めます。
その3 ところが、実はIT業界は、女性が働くには最適の業界だった!
上記の理由だけを見ると、「たしかにキツイかも・・・」と思うかも知れません。
しかし、IT業界にはデメリットを遙かに超えたメリットがたくさんあります。
結婚や出産の大きなイベントや将来のキャリアを考えたときに、実は女性に最適な職業なのです。
メリット1 安定した職業
AIの登場により、将来は多くの職種がロボットに置き換わると言われています。まず、間違いないでしょう。
複雑な仕事であっても、論理操作だけで解決できるものなら、人間よりAIの方が遙かに優秀です。
例えば、士業と言われるものです。
司法書士などは登記業務を主体にしますが、法律の仕組みに合わせれば相当のところAIで処理できます。
税理士にしろ同じです。両者が生き延びるには、その分野で「アイデアが必要な場面の熟練者」になることです。例えば、経営相談等です。人件費の問題もあり、この動きは今後加速するでしょう。
ITエンジニアは、そういうシステムを作る側の人です。
大規模なシステムもありますし、小規模なシステムもあります。
個人商店のホームページの作成も数を作れば、相当な収入になります。とはいえ「ただプログラムを組める」というだけでは売れないプログラマーで終わります。
独特の集客アイデアを盛り込んだホームページなら、お客さんはたくさんつくでしょう。
例えば、「SEOに圧倒的に強い」というスキルがつくと、ホームページの依頼が次々と飛び込んできます。単価も高く設定できます。
今はそういう時代なのです。正確に言うと、「そういう時代の入り口」なのです。だからこそ、安定した職業・もっと収益の上がる仕事を選択したいですよね。
どんなに素晴らしい職業でも、ニーズがなければ仕事を得ることはできず、徐々に衰退していきます。「これから日が当たる」仕事に全力を尽くしましょう。
「お金が欲しい40代主婦。仕事したい! 転職したい!」
このようにおもっている女性には、プログラミングを学ぶことをお勧めします。
一年ぐらいは厳しい勉強が必要です。ですが、どの仕事でも最初はそういうものです。それなしでできる仕事なら、誰でもできることなので、給料も安いわけです。
このように、
IT業界がおすすめな理由は、「時代の需要がある」というところにあります。
IT業界の発展はすさまじく、2030年には約59万人、多くて79万人もの人材不足に陥ると予想されています。IT系の技術職は、ロボットではなく人が必要な分野を担当するため、失業するリスクは非常に少ないのです。
メリット2 平均年収が高い
民間企業に勤める会社員の平均年収が420万円。IT系の技術職は470~590万円あたり。相場は、だいたいそのあたりです。もちろん職種や職位、年齢などで年収に幅はあります。しかし他の業種よりも給与額が高いのは事実です。
そもそもエンジニアなど技術職は誰でも出来る仕事ではありません。必然的に人材が限られてきます。
加えてIT業界は新しい技術が次々に発展するのに、人手が全く追いついていません。需要過多の状態です。ITに関連するどの企業も、良い人材を引き入れたいと思っています。条件面で少しでも他社に差をつけようと、年収を高めに設定しています。
また、安定して収入が得られる仕事でもあります。
IT業界で活躍出来る人材は知識やスキルを持っているわけです。手に職をつけてるので、生涯にわたって自分自身が武器となって稼ぎ続けられます。
技術力さえあれば男性も女性も関係ありません。スキルアップ、キャリアアップを重ねていけば、さらに新しい展開もできるようになります。
収入は確実にアップします。
メリット3 男女関係なく評価される
あからさまな男女差別はないものの、小さな差別は多くの業界に残っています。
しかし、技術者のような専門的な職業は「技術」で評価されます。やる気があれば新しい仕事を任せられ、どんどんスキルや経験を積んでいくことができます。同じ技術者から見れば、優秀かどうかはすぐに分かります。
つまり、技術を持っていれば男女関係なく評価され、どこでも重宝されます。
旧態依然の男尊女卑な給与体制はほとんど存在しません。
男女関係なく活躍でき、キャリアを積む場がIT業界にはあります。
まぁ、言うなら、「白猫であろうと、黒猫であろうと、ネズミをとる猫は良い猫」というわけです。男・女関係なく実力があるかどうかだけの世界です。スッキリしています。
メリット4 手に職をつけることができる
「技術を持った専門職」は安定性抜群です。公務員が安定性の王様といわれていますが、それにも負けないくらいIT関連エンジニアは安定しています。というのも、IT業界は、これから需要過多が予想されるからです。
初心者であっても、それなりの仕事があり、それなりの収入があります。努力は必要ですが、スキルを高めていけば、収入は上がります。スキルのある人材は希少なのです。さらに需要が上がります。
また、専門性が高いにも関わらず、習得する期間が比較的短いこともおすすめする理由の一つです。
この点は非常に大切なことです。「食べていけるようになるのに10年かかる」とか「厳しい徒弟制度の中でしか技術が身につかない」なんて言われたら、誰でも「それは御免こうむる」ですよね。
ところが、プログラミングは、未経験の場合でも数か月あれば、プログラミング教室で基本的なことは教えてもらえます。そこで基礎を叩き込み、そこから実務を1~2年経験すればある程度の技術は身につきます。
どの言語を選ぶかに寄り、期間は異なります。私がオススメスるのは「Ruby」です。
日本人が開発し、日本語で解説された本がたくさん出版されています。とにかく学習環境が整っています。
もっと良いことには、学習が「簡単!」なんです。短期間で基本を習得できます。開発環境も整っています。もちろん「おもちゃ」のような言語ではありません。
メリット5 職場復帰・再就職・転職がしやすい
女性が結婚すると、家に入ってしまう場合があります。最近では結婚後も仕事を続ける人が多くなりました。それでも出産後は休職や退職してしまいます。
問題なのは、一度辞めてしまうと再就職が難しかったり、戻った時には元のポジションは誰かのもの…なんてことがあります。本来であればあってはならないことです。日本の企業では実際にこのようなことが起こります。
しかし、IT系の技術職は、こういった事が少ないです。むしろ職場復帰や再就職が簡単に行えます。企業の方も、何とかして職場復帰させたがっています。
というのも、IT業界は慢性的な人材不足に陥っているからです。即戦力となる人材はどこの企業も大歓迎といった状態です。退職時の会社は即戦力になる人を逃したりはしません。それどころか、他の会社にとられないようにしっかり目をつけています。
女性にとって非常に嬉しい、IT業界ならではのメリットです。
メリット6 肉体労働がほとんどない
基本的にデスクに座ってPCと向き合っています。肉体労働はほとんどありません。女性は男性に比べるとどうしても体力面で劣ってしまいますが、IT業界ではそのような問題もなく、心配はいらないでしょう。
メリット7 “自由”が多い
IT業界の中でも、技術職は自由が多いです。納期までに成果物を提出すれば問題ないのです。そういう考えがごく自然に「当たり前」として通ります。
他の業界では、理屈が理屈として通らないところがあります。「結果を出せば良いんだろ!」が通るのです。非常に居やすいです。休憩は自由に取れる場合がほとんどです。技術職のみフレックス制を採用している企業も多く存在します。技術や作業環境があればリモートを許可している企業もあります。お菓子を食べながら作業のできる職場も少なくありません。
要は、「実力」なんです。実力のある人には天国みたいな所です。
メリット8 服装が自由
全ての企業という訳ではありませんが、IT業界自体服装が自由な企業が多いです。
それに加えて男性はスーツ着用が決められている企業でも女性は派手でない格好であれば、服装が自由な企業が多いです。
女性でもスーツや制服などが決められている業界が多い中、自由にお洒落ができる為、IT業界で働く方もいます。
メリット9 周りの男性が優しい
女性の少ない業界の為、かなり優しくされます。
特にIT業界は平均年齢が低い事もあり、独身男性も多く他の業界からIT業界に転職した女性からすると異常に感じる程です。だから「恋人探し」で転職するなら、IT業界は狙い目なんです。
男性からすると労働時間も長い為、出会いの場が少なく、また恋愛をするとIT業界を理解して貰えていないと浮気を疑われたりと問題が多く、同じ業界で働く女性に対して積極的にアピールまでしなくても自然と優しく接します。
こんな事を言ってしまうと失礼かもしれませんが、環境によっては特別容姿が整っている方でいない方でも美人芸能人並の扱いをしてくれる業界です。
また女性にとっても出会いの場が少ない為、IT業界に理解のあるパートナーはストレスが少なく、同じ業界での結婚も少なくありません。
その3 IT業界は女性を求めている!
一昔前まではIT業界は男性社会のイメージでした。近年では高校生以下の「将来つきたい職種」では、男性も女性もプログラマー、Webデザイナーなどが上位に入っています。Webデザイナーは、特に女性の人気が高いです。
IT業界は男性だけでなく女性も活躍することができ、現在の男女比的には女性が優遇される業界です。
未経験から転職するにはIT業界はハードルが少し高いですが、事前にプログラミングなどの技術を習得すれば、十分転職は可能です。プログラミング教室がたくさんあります。そこに数ヶ月通えば、一応の基本は身につきます。ただし、それ相応の努力は必要です。
IT業界に興味がある方や今回ご紹介したIT業界で働く女性のメリットに魅力を感じた方は、ぜひIT業界への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
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