面接では、転職を希望する看護師が一番答えにくいことを尋ねてきます。
最も答えにくいのが「人間関係」と「待遇の悪さ」です。
これを突破する常套句があります。いはば、「お約束事」です。
それを紹介します。
人間関係
看護師は、「人間関係が難しい世界」で働いています。
ほとんどが女性だということも、原因の一つかもしれません。無駄に神経をすり減らすことも、多々あるようです。
そういう時、転職したいと考えてしまうのも、十分あり得ることです。
バカ正直に、前病院での人間関係の不満を、口にしてはいけない
採用担当者は、「多くの転職希望者が人間関係や待遇面で不満があって転職を求めてきている」と、おおよそのことはわかっています。
分かっていながら質問するのは、
そういう質問に対して「大人の対応ができるか」を見たいのです。
また事前に考えてきているかを知りたいのです。
軽い思い付きで転職を考えてる人なら、何の準備もしないで応募してきますから。
もし、バカ正直に前病院への不平不満を口にするようでは、
「自分の感情をコントロールできない」
「状況をわきまえた対応ができない」
と思われます。
また「不平・不満を積極的方向に転換する能力がない」と判断されます。
思ったことをそのまま口にするようでは、「チームを組んだ仕事はできない」と評価されても仕方がありません。
単に「今までお世話になっていた病院に対し失礼な人だ」という「礼儀知らず」という評価に止まりません。
表現をどのように変えるのか
表現を変えましょう
「充実したチーム医療をしたい」ということをアピールしましょう
例えばこうです
前の病院では、上司の言うことは絶対でした。私たちのアイデアは一切聞いてもらえなかった。担当看護師全員で「仕事方法の改善マニュアル」を作って提出した場合も、受け取ってさえもらえなかった。
このままでは仕事の効率が悪くなる一方だし、私自身もスキルを伸ばすことができない。
病院がチーム医療を掲げていることをホームページ で知り、 嬉しくなってこの病院を訪れました。
チームが一丸となって患者さんと向き合うような医療がしたいと考えています。
大筋はこの流れで十分です。「可もなく不可もなし」です。
上意下達の「独裁的な仕事の仕方」と、チームで相談しながら進める「民主的な仕事の仕方」は互いに一長一短あります。どの病院でも、どちらの要素も持っています。その中で「前の病院は独裁的傾向が強い」ことを言いましょう。その時「実際にあった具体例を一つ二つ持っておく」といいですね。
「具体的にはどんなことがあったの?」なんて聞かれた時のためです。嘘を言ってはいけません。「その程度で転職したいのか」と言われないために、多少「盛る」のは仕方がないでしょう。
看護師全員のスキルが高ければ、チームで一丸となって仕事ができる。仕事効率もよくなる。患者さんにも余裕をもってケアできる。
私はそういうスキルの高い看護師の一人になりたい。
前の病院を逃げてきたのではなく「積極的な気持ちで飛び出したのだ」と分かってもらいましょう。
待遇面の不満
病院は、夜勤があったり、驚くほど忙しかったりします
その中で仕事をする看護師は限界まで体力を使っています。「それに見合うだけの給料を頂いていない」と思う人がいても不思議ではありません。
待遇が悪いことを、ダイレクトに口にするのは止めましょう。
「給料が少ない」「夜勤がある」「休日が少ない」「ハードワークだ」というのを、そのまま言葉にしてはいけません。
表現を変えましょう。
給料が低いは次のように言い換えられます
年功序列だけで給料を決めるのではなく、個人の能力に見合った評価をしてほしい。そのための評価システムがある当院なら働きがいがある
働きが評価される職場で、モチベーションを高くして働きたい
評価システムがあるかどうかがわからない時には、「年功序列だけで給与が決まるのは、スキルを磨くモチベーションが保てない」ぐらいの表現にしましょう。
転職エージェントを利用しよう
上で書いた表現は一般的に使われている表現です。転職では「常套句」とも言えます。
転職エージェントや病院の面接担当者にとっては「お約束の言い方」というわけです。
「まあ大人としての振る舞いができるなら、この点では問題ないかなあ」というところです。
でも転職エージェントを使うと、それだけではなく この場面でも加点要素を付け加えてくれます
「あなたの場合ならこういう表現がぴったりだ」というものを引き出してくれます。さすがプロです!
転職エージェントを使うメリットはそれだけではありません。
実は表には出てこない求人をごっそり抱えています
「非公開求人」と言われるものです。これが非常に魅力的なのです。
その非公開求人を紹介してもらえます。
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